シミってなんだ?
多くの人が誤解しているような気がしてきました。
何をって、染み抜きのことを。
洗濯講座をこの4年やってきているんですが、だんだん世の中の一般家庭における洗濯の状況を把握できるようになってきたんですよね。
で、その中で、落ちない汚れをシミと判断している人がかなり多いんですが、それって本当にシミなのか?と言う疑問が沸々と湧いてきました。
みなさん、シミだと思うから落ちる洗剤が!とか汚れに合わせた洗剤を!とか言い出すんです。
確かに、僕らクリーニング屋で落ちない汚れはシミ判定をしています。
そして、そう言う汚れに対しては、汚れにあったやり方をピンポイントで使う必要がある。
つまり、これがしみ抜きというやつです。
ところが、世間一般でいうところの落ちない汚れですが、これってシミなのかな?と思うんですよ。
消費者にとっては落ちない汚れなのかも知れませんが、僕ら洗濯をきちんと学んで汚れの落ちる仕組みや理屈を学んだものからすると、それはシミではなく落ちる汚れなんですよね。
だから、洗えば落ちる、汚れなのでしみ抜きと言われると違和感が出るわけで。
ここに大きな違和感を感じ始めたんです。
そもそも、なぜ洗って落ちる汚れが落ちないのか?
簡単な話なんですよ、洗濯機の機能が発揮されてないだけなんですよね。
よく聞く言葉だと、洗浄力が足りてない、という話。
そしてその洗浄力が足りてない理由は、洗剤のせいではなく、洗濯機の設定の問題。
洗浄時間や水の量、濯ぎの回数など適切な設定になってないから汚れが落ちないんです。
普通に洗っているのに汚れが落ちなければ、シミだなと思っちゃいますよね。
で、洗って落ちないシミだと思うと、クリーニング屋さんを探すのも染み抜きをするお店に限定し始めるんじゃないのかな、と思うんですよ。
でも、こうも考えるはずなんですよね。
わざわざ染み抜きをしてまで着る服なのかな?と。
大事な服なら躊躇なく、クリーニングに出せますがそうでもない服の時にそこまでする必要があるのか?と疑問に思う人が出て来ると思うんですよね。
で、ここの原因が、落ちない汚れイコールシミだからだと思うんですよ。
普通にクリーニングしてもらえば落ちる、とわかっていたら躊躇していたのか?
と思ったんですよね。
わざわざ染み抜きをするのではなく、普通にクリーニング屋さんで洗って貰えばキレイになる。
それなら頼みやすいんじゃないかな、とか。
服だけでなく、汚れの認識も洗濯でキレイにならないとズレていってるんじゃないのか?と思うようになってきました。
実際、クリーニングを普通にご利用されているお客さんは、洗ったらキレイになる、と普通に思っています。
持ち込んで、これはしみ抜きが必要ですね、と言われることもありますが、なにも言われなければそのままクリーニングでキレイになって来るし、ほとんどがクリーニングだけで済みます。
これを知っている人たちと、知らない人たちでは、服を諦める頻度がずいぶん違うんだろうなあって思うんですよね。
クリーニング屋さんがよくいう、クリーニングしたらキレイになりますよ、ということを知らない人たちは服の扱いがかなり大変だと思います。
洗濯でもクリーニングでも、この汚れなら落ちるな、と思えるかどうか、ここ大きいと思いますねえ。
生活してて安心感が違うだろうなあ。
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