クリーニング

プラスチック資源循環促進法

日々世の中は変化します。

先日、この法律が閣議決定されました。



プラスチック資源循環促進法



僕らクリーニング屋さんに関わるもので、ハンガーを環境対応のものに変えるか、有料化しなさい、という法律です。

今回は全てのクリーニング屋さんが対象ではなく、年間5トン以上両祖ているクリーニング屋さんが対象となっています。



クリーニング屋さんでは昔は針金ハンガーを使っていました。

それがプラスチックハンガーに変わったんですね。


なぜ変えたのか?



リサイクルするために変えたんですよ。

針金ハンガーは回収しても曲がって返ってきて、使えないものも多々あり、リサイクルに不向きだったんです。

それをコストはかかりますが、プラスチックハンガーにする事で、回収率を高め、再利用をしてきました。



ね?

すでに環境への取り組みをしてきたわけですよ。

それなのに、さらに環境への配慮をしろ、と。

リサイクルしていて十分な取り組みだと思うのですが、国はそれを知らないんですかね?



先ほども書きましたが今回は年間5トン以上を使用しているクリーニング屋さんが対象。

でも、そう遠くないうちに僕らのような個人店にも適応されると思います。



ハンガー代を頂かなければならない時代が来るのかも知れません。

すると、ハンガーはいらない、と外して帰る人も出て来るだろうなあ。

すると、持ち帰ってよく見たらシワだらけじゃないか、なんてクレームも今後起きそう。



どうなっていくんでしょうねえ。



環境対応のハンガーが開発されるのが一番いいんですけど、コストもかかるだろうし開発する力が残っているのか。

結局、値段が上がって、有料化と変わらないじゃないか、となる可能性もあります。


今年の4月から施行されます。

大手チェーン店はどんな対策をしてくるのでしょう?

気になるなあ。

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上着4回、ズボン3回。

今日はご相談の多い日でした。

その中で一番緊急性の高いものがありました。


制服のクリーニング。


来週、受験の面接があり、制服が汚れていることに気づいた、と。

なんとか今日明日のうちに洗ってもらえないか?というお問合せです。


時間はすでに午後の四時を回っていました。


明日は当店はお休み。

やるなら閉店時間の10時までに洗って仕上げなければいけません。

洗わなければいけないか?洗わなくても着ていけるか?とりあえず持ってきて見せてほしい、と伝えます。


すぐさまお持ちいただいて、拝見させていただくとものすごく汚れている。

襟も真っ白だし、ズボンも汚れている。

これは洗わないといけない、とすぐさま判断をし、お預かりする事に。


10時前にお電話をください、もしその時までに仕上がらなかったら明日なんとか仕上げます、とお伝えして洗い始めます。



クリーニングってね、何回洗うと思いますか?


一度洗えばきれいになると思っている方が割と多いと思うんですけどね。

実際は何度も洗い直しをしていたりするんです。 今回の制服も、預かった時に一度ではきれいにならないな、と思い、閉店までに何度洗い直せるだろう?と計算をしました。



洗って乾かして、汚れの残り具合の確認。

それからまた洗い直し。

これを繰り返したんです。


最終的に、上着は3回。

ズボンは4回洗い直しをしました。 


でも、すごくきれいになりましたよ。

最後、上着はこれで大丈夫、でもズボンがまだシミが残ってる、どうするか?と悩んだんですよね。

洗い直そうとするとギリギリ間に合うかどうか、という時間。

でも、このままでは汚れているのが気になるよなあ、と洗い直しを決めたんです。

ズボンの洗い直しの最中に上着の仕上げを。


そして、4回目の洗い直しで無事にきれいになりました。



閉店間際に取りにきていただいて、その場で見せたら驚いてまして。

きれいになってる、と。


そりゃ、あれだけ洗い直しをしたらきれいになります。(笑)

そして、着る時にわかるんですよ。


軽い、と。



そして、さらにわかるんです。


生地が柔らかい、と。



服は汚れると固くなります。

洗う事で元々の風合いが戻ってくるんです。



今回、ドライクリーニングをしました。

クリーニング屋さんによっては4回も洗い直さずに、水洗いをするところもあると思います。

水で洗うと手っ取り早いからです。


なぜ今回は水洗いをしなかったのか?



水洗いをするとどうしても服の腰が抜けるんです。

腰が抜けるとは、ものすごく柔らかくなってしまうことを言います。

形を維持しづらくなるので、例えば僕らがアイロンをかけてズボンにセンターラインをつけていても、着用中にそのラインが消えてしまうことがあるんですよ。

また、腰が抜けているから着崩れもしやすくなりますしね。


人によっては柔らかくなって肌触りが良くなった、という人もいるので最終的には好みですが、制服をどういうふうに着たいか?と考えた時に、形が崩れてしまっては元も子もないな、と考えて、ドライクリーニングで汚れを落としきったんです。


無事にお渡しできてよかった。



前にも書きましたけど、制服をクリーニングする時間を学校側は取るべきですよね。

せめて、ひと月くらい前に生徒に告知するようにするとか。

受験にあたって、制服を洗いましょう、とか。

クリーニングに出している間はジャージでの登校を認めます、とか。

親御さんに分かるように通知を出してあげないと、皆さんどうして良いか?迷ってます。


洗った方がいいのか、洗わなくて良いのか。

洗っている間の制服はどうすれば良いのか、とかね。


自分で制服を洗っちゃう人もいるんですよ。

今回も自分で洗ったことがあるらしく、裏地が縮んでたんです。

そこも直してるんですよね。



中学生にとって受験は大事ですよ。

周りの大人がもう少し教えてあげないとねえ。


制服もきれいになったし、受験もばっちり上手くいくでしょう。

願掛けて仕上げてますからね。

合格間違いなしです!

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協力して作っていくもの。

最近よく、いいクリーニングってなんだろう?という話をしています。

心地よいサービス、行き届いたサービスなど店舗としてのいいクリーニングってあると思います。

そして、当然品質の面も。


ただ、品質って意外と難しくてですね。

特にクリーニングの場合は、僕らが製品を作っているわけではなく、もともとアパレルメーカーが製品を作っているので、その品質が基準になるわけです。


じゃあ、作られた時と同じにすればいいのか?というと、そうでもない。

お客さんの好みというのがあって、それは必ずしもアパレルが最初に作った品質とは違う事は往々にしてあるわけです。


ね、クリーニングの品質ってとても難しい。


結局、クリーニング屋さんが、うちはこういうクリーニングをしています、もし宜しかったらどうぞ、というようなスタンスでいるしかないんでしょうね。



ふと思うのは。



いいクリーニングというのは、結局人それぞれで。

服に合わせて、持ち主の好みに合わせたものがいいクリーニングだとするのなら。



いいクリーニングって、クリーニング屋さんだけで作るものではないのかもしれません。



服をきれいに洗い、風合い良く仕上げるためにはお客さんの協力が不可欠。

いろんな情報を教えてくれると、精度がどんどん上がっていきます。


どんな仕事をしているか、とか。

どこにお出かけした、とか。

普段している事、とか。



服は生活に密着したものなので、ある意味人そのものなんですね。

お客さんのことを知れば知るほど、クリーニングの品質も上がっていく、というわけです。


そう考えると、いいクリーニングとは、お客さんとクリーニング屋さんで作っていくもの、と言えるかも知れません。

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誰が書き換えたの?

当店の名前は、一伸ドライクリーニング店、といいます。

漢字を読めない人もいるらしく、お電話をいただいた時に、なんと読むんですか?と言われることがたまにあったりします。



いっしん どらいくりーにんぐ てん


が正式名称です。



グーグルマップにもこの名前で出ています。



今朝、そのグーグルからメールが来たんですよ。

あなたのお店の名前を変更しました、と。



ん?

グーグルさん、何言ってるんですか?と一瞬、訳がわからなくなります。

よくメールを見てみると、ユーザーが名前を変更したか、Googleが自動で変更をした、と。



なんで変わったのかといいますとね、こんな風に変わったらしいんですよ。



一伸ドライクリーニング 府中店



んー、意味がわからない。(笑)

府中店も何もウチはここしか店はない。

ネットではカシミヤクリーニング.comというのを展開していますが、リアルな店舗はここだけです。

府中店も何もない。



誰かが書き換えた?と思いましたけど、Googleが自動でやるとも書いているので、勝手に何かしたんでしょうね。


すぐさま今までの屋号に書き換えましたよ。(笑)

こんな事もあるんですね。

朝からびっくりしました。(笑)


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クリーニング屋さんを上手に使えてる人たちの特徴は?

長年クリーニング屋をしていて、いろんな人を見てきました。



クリーニング屋さんを上手に使う人もいれば、あまり上手に使えてない人もいます。


上手に使えてる人とあまり上手でない人、この両者には決定的な違いがあるんです。



それは、伝え方の違い。



上手に使う人ほど、自分のことをクリーニング屋さんによく伝えていると思います。

例えば、どう洗って欲しいとか、どう仕上げて欲しいとか。

自分の好みや望みがあるときに、こうして欲しいなあと言われるんです。

さらに、自分の仕事のことや最近起きた出来事などを話してくれたりします。


これ、一見無関係のように思えるんですけど、真っ裸で生活する人はほぼ居ませんから、みんな服を着て何かしらしている。

すると、仕事や最近の出来事って、汚れとかに関係してくるんですよ。


クリーニング屋さんを上手に使える人たちは、僕らクリーニング屋さんにそういう情報を分けてくれるので、こちらがイメージを膨らましてより細かい対応ができるようになるんです。


片やあまり上手くない人たち。

僕らから見ると情報があまりない人たちなんですよね。

服しか情報源がないので、かなり大変です。

お付き合いが長くなってくるとこちらも数をこなす事で細かい対応をし始めるんですが、やはり早さや精度を考えると、上手な人に比べて損をしています。


さらに、上手でない人たちに多いのが、一方的に決め付ける人がいるんですよね。



こんなのは常識だろう、とか。

普通のことでしょ、とか。

プロのプライドはないのか、みたいな。



おっしゃりたい事は分かるんだけど、超能力者ではないのでやはり限界があります。



いいクリーニングは、お客さんとクリーニング屋さんが協力して出来るものだと思うんですよ。

一方的に拗らせちゃってる人はあまり上手くいってない印象ですね。



クリーニング屋さんとコミュニケーションをとるとですね、だんだんお客さんにカスタマイズしたサービスを自然とするようになっていくんです。


よくあるじゃないですか、定食屋さんにいって、いつもの、と頼むやつ。

あれに近いことができるようになります。


たまに見かけませんか?クリーニング屋さんでも。


カウンターに黙って品物だけ置いていく人がいます。



ああいう人たちは、僕らにたくさん伝えてくれているので、置いていくだけで何をして欲しいのか?だいたいわかるようになっているんですよね。


クリーニング屋さんと上手に付き合えていない人、いませんか?

もし、あんまり思い通りに出来てないなあ、と思ったら、話しかけてみるといいと思います。

徐々に変わっていきますよ。

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モヘアニット。

今日から通常営業になります。

大変お待たせしました。

今年もよろしくお願いいたします。



さてさて、このお休みの間に何をしていたのか?というと、ブログに書いていた以外では録画した動画の消費を頑張っていました。

ねえ、すごい溜まってるんですよ。

どのくらいあるか?というと300時間くらい。(笑)

すでに見たものからまだ見てないものまで沢山あります。

一応撮っておいて、見ないで消しちゃうのもあるんですけどね。

とにかく、消すために頑張って録画したものを見ていました。



その中で、とある芸人さんがとある人気俳優になりたいんじゃ、という番組があって。

その俳優さんが着そうな服を選んでコーディネートするという企画。


最初は芸人さん同士で、俳優さんがきそうな服を選んで着ていきます。

でも、なんとなくピンとこない。

仕方ない、ゲストを呼びます、と呼んだのがその人気俳優さん。(笑)

本人に選んで貰えば確実に本人になれるであろう、と服を選んでいくんです。


不思議なもので本人が選んでも切る人が違うとなんとなく違うふうに見える。(笑)

似合う色、サイズ感、いろんなものが影響してるんでしょうね。


着替えている最中に、人気俳優さんがこのニットもいいですよね、と手に取ったのが、モヘア。

なんで見ただけでモヘアと分かったのか?全然わかりません。

今の流行りなのかな?と一瞬思いましたけど、ふわふわの毛が出ているならアンゴラの可能性も十分にあって、服を見ただけでモヘアと答えるってすげえな、と思ったんです。



で、あまりにも気になったので検索してみたんですよね。

したら出てくる出てくる、モヘアニットという服が。


やはり、モヘアニットというのが流行ってるんだなあ、としばらくいろんな服を見ていました。

そして、値段を見て、少し疑問に思ったんです。



モヘアにしては安すぎないか?と。



あまりにも安いので商品情報を見てみたら、アクリルと書いてある。



モヘアなんて入ってないじゃん。

これ、詐欺じゃないの?と一瞬頭をよぎります。

他のモヘアニットを確認してみると、素材がバラバラ。

確かにモヘアの入っているものもあれば、綿とウールのもの、素材がそもそもわからないもの、色々です。


となると、ここで出てくる答えは、モヘアニットというのはふわふわした毛が出ているニットのことなのかな、と。

そういう服を総称してモヘアニットと言っているのかもしれないな、と思ったんですよね。



ファッションの難しさってこういうところなんですよ。

本来なら素材の名称や作りの名称なのに、それ自体をファッションそのものとして根付かしちゃう。

すると、本来の素材として認識しなくて別のものとして覚えてしまうんですよね。


これが浸透すると、うちらと話が合わなくなるんですよ。

電話とかで問い合わせをいただいてらどんな商品か、どんな素材か、と質問した時に返ってくる答えが本来のものとズレたりするんですね。



先日も相談を受けた時に、素材はなんですか?と聞いたらニットです、といわれちゃいましたし。


それは素材じゃない



常に売るために努力してるのはわかるんですけどねえ。

誤解を与える様な売り方は自分たちの首も絞めることになると思うんだけどなあ。

なんかアパレルっておかしい。

ファッションに偏り過ぎている様な気がするんですよねえ。

だから、ユニクロとかのファストファッションが台頭してきたんだと思うんだけど。

なのにいまだに、デザインが、とか話してるのってズレてる気がしますね。


モヘアニット、皆さんもお気をつけください。

素材の確認は必要ですよ。


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制服を洗う時間を学校側が作りませんか?

明日から通常営業となります。

今しばらくお待ちください。



クリーニング屋さんの連休は意外とご迷惑をお掛けすることがあります。

休んでいる間のワイシャツがクリーニング出来ない、とか。

預けてあった服を急遽使いたくなったけど、引き取り出来ないとか。


お客さんも僕らも、休みの期間、なるべく不都合が起きない様に計算しながら配慮してやっていても、思わぬことが起きるのは避けようがないんですよね。



先日も、学校の制服をクリーニングに出したら、勘違いで仕上がり予定の前日に使うことになってしまったとか。

そんな投稿をネットで見かけました。



お正月休み中なので電話をしても繋がらない。

どうすればいいのか?わからない、と親御さんが慌てていらっしゃいましたね。


こんな時どうすればいいのか?



クリーニング屋さんによって対応が変わると思うんですよね。

お店と住んでいるうちが違う場合、電話をかけても繋がらなかったりします。

また、お店によっては営業時間以外は絶対電話に出ない、という方もいる。

そうなると、連絡の取りようがないんですよね。

ホームページとかTwitterFacebookInstagramなどやっててくれたら、そこから連絡を取ることが可能かもしれません。

でも、これも確実なものではないんですよね。

SNSに手を出して放置しているクリーニング屋さん、結構いますから。


うちみたいに店舗と住居が一緒なら電話に出ることがあります。

うちは休みだろうが深夜だろうが、その場にいれば関係なく電話に出るのでかけて来てくれれば対応します。

今年も、溜めちゃったから預かりだけしてくれないか?というお問い合わせをいただいたので、預かってますしね。

僕らが家にいれば全然対応しちゃいます。



年末最終日に預けたのでなければ、なんとかなることも多いと思うんですよ。

なぜなら、洗わないで年を越すのってあまり考えにくいから。 

機械を止めてしまった後に預かってしまうと洗えませんけど、大抵は洗っておいて年を越します。

そして、年明け、それらを仕上げる。

ともすれば、洗って仕上げて年を越しているケースもあります。



また、お店は休んでいるけど仕事をしているクリーニング屋さんも結構いらっしゃいます。

お店は開けてないんです、でも、シャッターの奥でこっそりと仕事をして年明けすぐに渡せる様にしていたり。


なので、慌てないで年明けすぐに電話をしてみてもまにあうことは多いと思うんですよね。



もし、洗ってなかったとしても。



急ぎで洗って仕上げれば半日あれば間に合うはず。

制服なら余程ひどくなければ間に合います。

連絡が取れなくて不安になるでしょうが、お店が開くのを待ってから問い合わせても間に合うことはあります。



こういうのって実は毎年あるんですよね。

で、いつも思うわけです。

制服を洗うことを学校側も考えるべきだろうって。


これは何も年末年始だけに限ったことではありません。



受験の時、暑い時期など、高い制服を何着も持っている人の方が圧倒的に少ない。

洗う時間が必要なわけです。


でも、毎日学校に行き、部活をやっていたりすると、日曜や祝日ですら制服を着ていかなければならない事もあるわけで。

それでは、制服が汚れて傷んでいくだけなんですよねえ。



学校側も子供の衣生活について考えてみてもいいのではないかなあと思います。



せめてクリーニングに出してたら、ジャージでの登校を認めるとかね。

そのくらいできるんじゃないかなあ?って思うのは少し乱暴でしょうか?


学校で教えることって勉強だけではないはずです。

社会人になるための生活の仕方も教えているはず。

なら、制服の扱いに関しても教えてもいいのかな、と思いますね。


僕はクリーニング屋の息子だったので、制服のクリーニングで悩んだことは一度もありませんでした。

だから、こうしてお客さんから困ったという話を聞くまで気付きませんでした。

学生の頃、悩んでた友達とかもいたんだろうなあ。


制服を3年着る、を目標にしましょうよ。

扱い方を変えていきましょう。

まずは学校からね。

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クリーニング屋の子どもは何も知らない。

クリーニング屋の子どもはなにも知りません。

僕もそうでした。


服の事も知らない、洗濯のことも知らない。

だって、知る必要がないんですもん。

どんな服を着ていても親がクリーニングをしてくれて、ちゃんと着ることができる。

洗ってもおかしくならないし、きちんとアイロンもかけてくれてる。

さらに言えば、着ている服も、親が選んでいるわけです。

クリーニング屋の知識で、服として必要な機能を備えているものを選んで着せています。


暖かいものだったり、動きやすいものだったり、汗をかいても吸ってくれる生地だったり。


とにかく服に関して、なにも考えなくても生きてこれちゃう、それがクリーニング屋の子どもたちです。


僕もそうして育てられてきました。



僕がクリーニングや服、素材や繊維の知識を得たのは大人になってからです。



元旦の夜の事です。



年に2回の飲みなれない晩酌をすると、ホットカーペットの誘惑に負けてそのまま寝落ちしてしまうわけですよ。

でも、ホットカーペットもずーっとついてるわけではなく、タイマーが切れると冷えるわけですね。


お酒飲んで熱ったところにホットカーペットの暖かさでぬくぬくになって寝てた人間が、ホットカーペットが切れたら一気に寒くなるじゃないですか?


寝てても気付くくらい寒くなり、これは何かかけてもらわなければ寝れない、となったんですね。

横には三男がいました。

録画したテレビを深夜まで見ていたみたい。



うちの居間には、ダウンの肌掛けが置いてあります。

大きくはありませんが、寝ている人にかけるには十分。

ダウンだからあったかいんですよ。


ホットカーペットが切れてきたので、横にいる三男に声を掛けたんです。



悪いけど、ダウンの肌掛けを掛けてくれないか?



すると、三男、部屋中を見渡しています。

三男の後ろに置いてあるのに。

そして、全然違うものを手に持ち、これ?と聞いてきます。



おい、ダウンを知らねえのか?と聞くと、そんなの知るか、との事。



クリーニング屋の息子ならダウンくらい知っとけ、と酔っ払ってる僕は悪態ついて三男の後ろにあるダウンの肌掛けを奪い取り、また居間で寝落ちをしたらしいんですね。



朝になり。

少し不機嫌な三男。

僕をみて、この酔っ払いめが、と罵ってきます。

ウザ絡みの件含め、この正月は彼にとっては迷惑だったんでしょうねえ。



で、ふと自分のことを思い返してみると、ダウンなんて知らなかったなあって。

多分、同じ歳の頃に親に言われてたら、同じように取れなかったかもしれない。

そう思うと、子どもは責められんなあと思うわけです。


と同時に、社会に出るまでに人並みに服のことや洗濯のことを教えておかないと苦労するな、とも。


これから少しずつ教えていきましょうか。

僕が子どもの頃の方がまだ良かったんですよ。

クリーニングの機械も全部別々で、みると何をしているのか?一発で分かりましたから。



洗う機械は洗うだけ。

脱水する機械は脱水するだけ。洗うために2台の機械が必要だったんです。

だから、全自動の洗濯機がやっていることを、全部手作業で2台の機械を行ったり来たりさせながら洗ってたんです。



洗ったら次は脱水をして。

そして濯ぎをして、また脱水をする。

そしてまた濯ぎと脱水を繰り返す。

みてればわかりますからね。


今は僕らの機械も全自動。

細かな設定は出来ますけど、ボタン押すだけだから、子どもたちには分かりづらいかも。



まあ、一から仕込みましょ。(笑)

厳しくね。(笑)

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今年最後のブログは仕事終わりに。

ただいま午前3時です。

今年最後の更新はこんな時間。

つい1時間ほど前に、全ての仕事が終わりました。

あとは明日お昼までお店を開けていて、急ぎの品物をお渡しするだけです。



品物が多いわけではなかったんですが、とにかくあるものを全て仕上げよう、と仕事をし始め、途中、晩御飯を食べ、また仕上げに戻り。

気がついたら日付が変わってようやく終わったのが午前2時前。

明日に少し回せばよかったんでしょうけどね、なんとしても終わらせたかった。



そして、心地よい疲れの余韻でそのまま寝れなかったので、先日放送されたM-1のアナザーストーリーを見ていました。



今年のM-1は錦鯉が優勝。

最高齢のコンビです。

優勝の瞬間、その舞台裏、いろいろ映っていました。



不思議なんですよね、M-1の舞台にいた他の漫才師は敵なんです。

みんなで優勝を狙っていたと思うんですよ。


なのに、決勝で錦鯉の名前が上がるたびに周りにいる芸人さんたちに力が入っていく。

そして、錦鯉の優勝を聞いて、みんな喜んでる。

共に決勝戦で戦ったコンビも喜んでいる。

錦鯉の2人はみんなに愛されてるんだなあって思いました。


こちらももらい涙をしてしまいまして。

あれ見て泣かない人はいないですよね。



年末にいいもの見たなあと思います。

夢を追えばいつか叶う、とか青臭い話をするつもりはありません。

叶わない夢の方が多いし、努力は報われるとは限らない。


でも、誰かの頑張りが報われるのを一緒に喜ぶくらいなら僕でもできる。

そして、感化されて、僕も頑張ろう、と思うことも出来る。



今年はこれまでの中でかなり激変した1年でした。


自分の環境ももちろん変わりましたけど、今までやってきて、変わらなかったものが変化し始めました。

まだまだ障害は多いんですけどね。

でも、今までなら誰にも伝わらなかったことを考えるとすごい進歩。


障害は外だけではなく、内側にもあります。

その両方がおかしくさせていたんだと改めて思います。


来年はそこから変えていきたいなあ。



今年、変化が起き始めたんだから。

来年もその変化の続きがあると信じて。



みなさん、今年一年大変お世話になりました。

来年もよろしくお願いします。


良いお年を。




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制服は年内に。

クリーニング屋さんの年末って他の少し違います。

お休みの告知をするんですが、その中で年内仕上がりの締め切りも書くんです。



ドライクリーニングの年内仕上がりはいつまで。

水洗いの年内仕上がりはいつまで。


こんな感じで締め切りを書くのが普通です。



これには理由がありまして、クリーニングはある程度まとまった量でないと洗えないんですよね。

そして、仕上がりまでする時間から逆算するとこの日に締め切らないと仕上がらないな、というのがわかってきます。


と、こちら側の事情とは別に、お客さん側にも事情がありますよね。

ギリギリまで仕事をしていた、学校がギリギリまであった、思いがけず汚してしまった。


そんな時はすぐクリーニングに出したいけど、締め切り後で出せなかったりすることもあると思うんですよ。



今年はよく電話のなる年末で。

一件を除き、他は全部、年内いつまでですか?年内に仕上がりませんか?というお問合せ。

それも皆さん相当困っています。



やはり一番多いのが制服で、部活で着てたから今じゃないと洗えない、と。

さらに年明けもすぐに使うから年内に引き取らないといけない、という話がほとんど。


学校側もこうした生徒さんの方の苦労を知った方がいいですよね。

普段から洗う機会が取れないのに、冬休みでさえこんなスケジュール組んでたら洗うことなんて出来ません。

せめて、制服をクリーニングしていたらジャージで過ごしていいとか、そういう話をしておいた方がいいと思います。



大手チェーン店では中々こういう対応はしづらいと思うんですが、うちみたいな個人零細になると、僕らが頑張ればなんとかなる。(笑)

本音を言えば、一着だけで洗うと赤字になってしまいますが、子どもたちのことを考えたら洗ってあげなきゃな、と思うわけです。


で、今年はこの年末に制服が何着かきています。


今日中に仕上げないと明日お渡しできないので。

今日はいつもより少し頑張らないといけないな。(笑)

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