クリーニング

原理や仕組みを教えてあげるようにしてます。

昨日の洗濯学の話。



ちょっと前からクリーニング屋さんが消費者に染み抜きのやり方を教えたり、洗い方を教えたりしていました。


隠すよりも教えてあげることでクリーニングの信用が上がる、と言うことらしいんですよね。

でも、結果的にクリーニングのことを知ってもらうことはあまりないんですよね。

やり方だけ分かればいいから、という人も結構いたと聞きます。



今、僕らもクラブハウスで洗濯やクリーニングの相談を受けています。

ほとんどが汚れが落ちないけどどうすればいいか?というご相談なんです。


その時は僕が個人的に気を付けていることがありまして。


それは、原理や仕組みをきちんと説明すること。



これは絶対するようにしているんです。

やり方だけ教えて欲しい人もいると思うんですよ、細かいことはどうでもよくて、汚れが落ちればいい、やり方を知りたい、そういう人もいると思います。

でも、あえて説明をするようにしているんです。


理由は答えだけ聞いても応用が効かなくなるから。

真似するって、一見同じ行動をしているようで似て非なる事をしているもんなんですね。

そこに理屈や道理を知ってから真似するとどうなるか?


仕上がりが全然変わるんですよね。


同じ行動も、意味のある行動と意味のわかってない行動では結果に差が出ます。

そして、服を洗う、という事は様々な条件によって左右されるものなので、なぜそうしているのか?どうしてこれをしちゃいけないのか?わからないと、それ以外のものは洗えなくなってしまうんです。



みなさん、ニット製品を洗って縮んだり縮まなかったりしたことがあると思います。

でも、その違いがどうして起こったのか?わからないですよね。

似たような商品でこちらは平気であちらは縮む。

もうちんぷんかんぷんだと思います。


そこに、正しい知識が加わったら?


縮むものと縮まないものの区別がついて、選別して洗うことが出来る様になるんです。


そのためには、理屈や理由を知らなければいけない。

洗い方を教えるだけでは、理由や理屈はわからないんですね。



洗濯学というものがあるのなら。



覚えるものはいくつかあります。


洗剤の知識。

素材の知識。

服の知識。


これらが揃うと洗濯になるんです。

洗剤の知識だけあってもダメ。

素材のことだけ知っててもダメ。

服を知っててもダメ。


それらを総合的に判断するのが洗濯。

だから、各々の専門家を名乗る人たちは、洗うことができないんです。



今のところ、これらを総合的に学んでやっているのはクリーニング屋さんだけ。

だからクリーニング屋さんは洗うことが出来るんですね。



いろんな失敗を他業種から聞きます。

服を扱う人たちが、ドライクリーニングの機械を買って洗ってみたけどきれいにならない、とか。


洗濯学。



服や洗剤に関する知識を活かすための学問。

ますます必要な気がしてきた。

洗濯王子、まとめないかなあ、とここで煽っておきます。(笑)

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洗濯学。

たまに言われて、そうか普通の人はそう思ってるんだなあって思うことがあります。



洗濯機が進化してる。

洗剤が進化してる。

服が進化してる。



昔に比べて進化しているのでクリーニングに出ないでしょう?と言われたり、洗うのが難しくなってるでしょう?と言われたり。



確かに技術的に進化しているものもあると思います。

でも、大半は昔からある技術だったりするんですよね。



宣伝がとても上手くなってるんですよ。



みなさん、それに踊らされている。

以前も書いたことがありますが、集配に呼ばれてお伺いすると、洗剤がたくさん置いてあるおうちってあるんですよ。

同じ種類のものではなく、全部違う種類の洗剤。

クリーニング屋としては気になるので、洗剤がたくさんありますね?と聞くと、大抵こう言われます。


汚れや品物に合わせて買ってたら増えちゃって。



色柄用、泥汚れ用、袖襟用、頑固な汚れ用。

みんな洗剤のキャッチコピーなんです。

それを見て、洗剤を買ってくるのでどんどん増えていく。


根底には家庭での洗濯できれいになっていないということがあるんだと思います。


洗剤がいけなかったんだ、合わなかったんだ、もっと強力な、汚れに合わせた洗剤を買ってくれば落ちるのではないか?


僕もクリーニング屋でなかったらそう考えるでしょうね。

洗剤がどうやって汚れを落としているか?知らなかったらより強い洗剤、という発想をしてたと思います。



洗剤っていくつかの成分が混ざって作られています。

その成分を調整しているんですが、それが各社の違いであったり、なんの汚れ向きになっているか?の違いだったりします。


クリーニング屋から見ると、多少の違いでそこに拘る必要はあるのかなあ、と思ったりもするんですよね。

洗い方でその差くらい埋まっちゃうのになあ、と。



なんかね、こういう話を聞いていると、洗濯って本当に知られてないんだなあと思うんですよ。

みなさん、毎日のように、人によっては何十年もやっているのに、実はよく知らない家事なんではないかな、と思うんですね。


雑誌やネットなどでいろんな情報は出回ってるんです。


どの洗剤がいいとかどの洗濯機がいいとか。

でも、それって洗濯の部分的な話であって、洗濯そのものの理解には中々なっていないのが現状なんです。



そう、洗濯という大きな括りではあまり知られてないんだろうなあ。

洗濯学、とでもいうんでしょうか、僕らなら洗浄学なんですけどね。

洗うということがあまり知られてないんですよね。



ドライクリーニングってなんですか?という質問、何十年とされています。

そして何度も説明をしてきてるんです。

僕がクリーニング業界に入る前から、いろんな形で啓蒙をしてきてるんですよ。

なのに、なんでドライクリーニングがここまで知られてないのか?


そもそも洗濯を知らないからなんじゃないか、と思うんですよね。


ドライクリーニングも洗濯も、洗うということは一緒で仕組みは変わらないんです。

使っているものが違うだけで、洗う仕組みは一緒。

洗濯をきちんと理解していたらドライクリーニングも理解できるんです。


なんか色々と分かってきたかも。


クリーニングをもっと知ってもらおう、ドライクリーニングを知ってもらおう、と思うなら洗濯、洗うということを理解してもらわなきゃいけないんですね。



洗濯を知ったら、変なキャッチコピーにも騙されなくなる。

すると洗剤メーカーも洗濯機メーカーも本当に必要なものを売り出すようになる。


これは世の中変わるな。



洗濯学、広めたいですね。

学問とまでは行かなくても、せめて常識でしょ?というところまで持っていけたらいいなあ。


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クリーニングか洗濯か、その基準は?

土曜の夜に、クラブハウスでデザイナーの島津さんとお話をさせていただきました。


今回のテーマはデザイナーさんとクリーニング屋さんが本音で明かす服のメンテ方法。



服は着れば必ず汚れます。

そして、その服を長く着るためにはメンテナンスは大事。

ドライクリーニングってどんな風に洗ってるの?という話から色々お話をさせていただきました。



クリーニングって知っているようでよく知らないと思うんです。

なにで洗っているのか?

油で洗って汚れが落ちるのか?

逆に黒くならないのか?

どんなものが洗えるのか?


いろんな質問をされて、こちらもすごく勉強になりました。

僕らにとっては当たり前のドライクリーニングでも、一般の方からすると謎だらけ。

油のイメージも相まって、不安につながっているんだなあと思います。



クリーニングやさんではほぼ全てのアイテムが洗えます。

なにが洗えるんですか?と言われると、全部と答えるんです。(笑)

でも、リアルな話、全部をクリーニングに出すわけではないですよね?

すると、どんなものをクリーニングしたらいいのか?という話になるわけです。


実はここが非常に難しくて、その服をクリーニングしたらいいか自分で洗った方がいいか、という質問の答えは、その服をどう着たいか?で決まってくるんですね。


素材ごとにドライクリーニングした方がいいというのは確かにあります。

でも、それもこれも洗った後の状態が買った時に近くなる、という話の時のことで、もし洗った後の状態にそこまで拘らなければ、家庭でほとんどのものが洗えるんです。


そう、洗えるんですよ、家庭でも。



でも、洗えるだけなんです。

洗えるのと着ることができるのは別の話。

洗えはしたけど、しわくちゃで着ていけない、なんとなく汚れがすっきりしない、これでも洗える、と言えるわけですね。


クリーニングは汚れも落としますし、なるべく買った時の状態を維持する、近づけるように洗います。

そこが家庭での選択との1番の違い。

物ですから普通に使っていれば劣化は避けられないわけですね。

それを出来るだけ丁寧に扱い、劣化を遅らせるか?が大事なんですよ。



こう考えると、クリーニングするか、自分で洗うか、分けるのって結局自分がどう考えるか?になると思いませんか?



ブランド品だからクリーニングって訳じゃないのは分かっていただけると思います。

ブランド品でも、自宅でしか着てないとかだと、誰に見せるわけでもないので洗いざらしで着ていける。

それをクリーニングに出しても全然いいんです。

でも、その服をクリーニングするか、自分で洗うかって服の劣化を抑えたいか、受け入れるか、で決まってくると思うんですよね。



また、仕事に来ていくスーツ。

これも洗おうと思えば自分で洗えます。

でも、ヨレヨレになったり綺麗にならないと困る。

さらに、劣化が早まるのも困る。

すると、必然的にクリーニングを選ぶ人が増えてくると思うんですね。



でも、中には洗えるスーツを買ってさっと洗って着ていきたい人もいるわけです。

洗えるスーツ、便利なんですよね、劣化も少なくて。 

でも、その代償は大きくて着心地が普通のウールと全然違います。

そりゃそうです、ポリエステルとウールでは雲泥の差がある。

ウールの吸湿発散性が服の中の快適性を保つのに対し、ポリエステルは吸湿すらしない。

これだけでもどちらが着心地がいいか?わかりますよね。



クリーニング屋をやっていると本当にいろんな服がクリーニングに来るんです。

そこには、高い服だからとかそういう分け方はされてなくて、その服をどう着たいか?が集約されていると思います。


服のお手入れをコストで考え始めたら洗わなくなるんですよ。

もったいないって。


服をお手入れするのって、その服をどう着たいか?になるんです。

どうせ服なんて着てればシワになるからという人もいます。

きちんとクリーニングすれば綺麗な服、整った服を着ることができると知っている人がいます。


ね、考え方の違い。

そして、この差は実はみんなよく見ている。

あの人、いつもスーツがしわくちゃだよね、とか、ワイシャツがしわくちゃだよね、とか。

襟が汚いとかも話が出るみたいですね。


こういうことを言われないように、身だしなみ、という言葉があったのかもしれませんね。

人の目を気にする前に、自分で整えるって事なのかな。


どういう服をクリーニングしたらいいのか?という質問は本当に難問ですね。

行き着くところは、みなさんの服をどう着たいか?という意識の問題。

ファストファッションとかにも繋がっていくんじゃないですかね。

もう一度この話をしてみたいなあ。


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オリンピックの影響で配達ができないかも。

なんだかんだとオリンピックが始まります。

できるのかできないのか?と思っていたのに、いつの間にか観客を入れるのか入れないのか?に変わり、あっという間に来週からオリンピック。


始まると言っても大して影響はないよなあ、と思ってたんですよね。

どうせ見に行けないし、とか。

でも、影響が出るんですね。


府中、ロードレースのコースの一部なんですよね。

東八道路がスタートで大国魂神社を抜けて、是政橋が正式なスタート。

24日と25日は通行止めなどの規制があちこちで入ります。


そのため、配達がお休みになるお客さんも出てきました。



こんな所で影響が出るとはなあ、と思っていたら、気がつくと今週は周辺でパトカーをよく見かけましてね。

色々警戒してるんだろうなあ。



やはり大きなイベントは影響が出ますね。

お出かけする方、周辺にお住まいの方、事前に調べておいた方が良さそうですよ。

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暑さ対策で分散化。

いよいよ梅雨が明けました。

今年の梅雨時期は雨がたくさん降りましたね。

しかもものすごいゲリラ豪雨。

クリーニング屋の友達がつぶやいてましたが、雨ですら災害レベルになってきたように思います。



梅雨が明けて本格的に暑くなりました。

こうなると仕事の仕方を全面的に変える必要が出てきます。

クリーニングって環境に思いっきり左右されるんですよね。


湿度の高い日は気をつけないといけないし、気温の高い日も気をつけないといけない。

体もそうですが、洗う時の環境は特に気をつけないと縮みや色なきの原因になったりします。



そして、やはり体も気を遣わないといけません。


梅雨が明けたので仕事はなるべく同じ時間に作業をしないように分散化させます。

元々蒸気を使い、熱源を多く使う仕事なので、仕事をするということは店の中の気温が上がる、という事。

真夏の気温で同時に仕事をしてしまうと、恐ろしいほど部屋の中の気温が上がってしまいます。


水分とってても倒れちゃう。


なので、仕事を分散化するんです。

簡単に言うと、代わりばんこ。


こっちの仕事をしている時は片方は休んでてそれが終わったら仕事を始める。

さっきまでやってた人は休む。

この繰り返しです。


今日も早速分散させました。


ワイシャツの仕上げは一番最後に。

他が終わってから僕1人で仕上げます。

お店の前を通った人は、いつもより遅い時間に仕事しているな、忙しいのか?と思ったかもしれません。


いえいえ、分散させてるだけ。

場合によっては翌朝5時頃からアイロンかけたりと工夫をしますよ。


朝早くやってたり夜遅く仕事してたら、暑さ対策だな、と思ってください。(笑)

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今や昔の話。

毎週木曜日の夜に、クリーニング屋さんの友達とクラブハウスで洗濯やクリーニング、服のご相談を受けています。


色んな人がご相談に来るんですけどね、中にはアパレルの方もいらっしゃることがあります。

今回は、デザイナーの方がいらっしゃってお話をしてくれました。



その中で、ふとアパレルとクリーニング屋さんの関係の話になって。

両方とも服を扱う仕事で、関係性が強いように思えるんですが、実際はかなり隔たりのある関係だったんです。


今でこそ、クリーニング屋さんとアパレルが同じ勉強会を開いて情報交換をしたり、アパレル側の資格をクリーニング屋さんがとってそこのセミナーに参加したりと、お互いの業界を行き来していますが、昔は本当に隔たりがあったんです。


アパレルは自分たちの業界の説明をする時によく川を例えに出します。


川上から川下、と言う表現をよくするんです。

これってよく表現できていて、企画、デザインをする会社から糸を作る会社、生地にする会社、染める会社、縫製をする会社、全てがつながっていて、上から下に流れていくように繋がっている、だから川上から川下なんですね。



さて、クリーニングはどこに入ると思いますか?



川上は当然ないとして、メンテナンスだから川下でしょう?と思いますか?

答えは、川向こう。

川の流れにすら入れてもらえなかったんですよ。


昔の話ですよ?

もう一度言います、昔の話です。



この頃ってクリーニング屋さんがアパレルに問い合わせるとよく怒鳴られたんですよね。

意味わからわないでしょう?

こちらは別にクレームを言いたいわけじゃないんですよ。

ボタンの在庫はないか?とかそう言う問い合わせをしようと連絡をすると、いきなり怒鳴られる。


クリーニング屋が!!!!!!

なんだ、お前ら!!!!!!


ねえ、誇張していません。

本当の話。

これね、クリーニング屋さん全員が、あーあるある、とうなづくんです。

みんな一度は経験してるんですよ。


昔はクリーニング屋さんは悪いもので、クリーニング屋が変な扱いをしてるからおかしくなるんだろ、と言う意識が蔓延ってたんですね。


今はこう言うのは少なくなりました。

はい、少なくなりました、と書いてるのはまだあるから。

年配の方とか会社の考えでまだ残っていたりしますね。


でも、ほぼ普通に接してくれるようになっています。



クラブハウスでそんな話になり、若いデザイナーの方がこの話を聞いて絶句してしまって。

そんな事をしてたんですか、と黙ってしまったんですよ。

相当ショックだったんでしょうね。


僕らはもう過ぎた話なので、気にしていないんですが。

でも、若いデザイナーの方はこれからの服はメンテナンスも視野に入れないといけない、と考えていたようで、クリーニングが大事だと考えていた所で聞かされた話だったのでショックを受けたんだと思います。


ねえ、変わってきたんですよ。


SDGs、サスティナブル、エシカル、環境に配慮した持続可能な生活がこれから目標となっていきます。

その中で、洗える、また使える、と言うことはとても大事な事。

今はまだ新しい技術で生産することに目が向いている人が多いですが、メンテナンスをきちんとして長く使うということに気づいた人たちがこうして現れてきたんですね。


過去に話しは確かに大事なんですけど、あくまでもそれは教訓として。

その上で、これからどうしていくか?が大事なわけですね。

僕らも、昔アパレルに怒鳴られたからといまだに根に持っているわけでもなく。

これからこそ、クリーニングとアパレルが協力する時代に入っていく、と思っています。



なんかね、クラブハウスって昔のネットみたいなんですよ。

ネットが普及して、だんだんと似たような人たちと繋がるようになっちゃって。

面白くなかったんですよね。


昔のネットってテキストのやり取りだけ、たまに音声のやりとりができただけで、本当に肩書きとか関係なく素直に話ができたんです。

言葉の内容を素直に聞けた、そんな時代。


なんかそれに似たような空気を感じています。


プロフィールにすごい肩書きの人もいるんですけど、そんな人たちが街の小さなクリーニング屋と腹割って話してるのってすごいと思うんですよね。

ニューヨークのデザイナーさんと話をしてみたり。

主婦の方と話をしてみたり。

服の品質検査をしていると人と話をしてみたり。


ありきたりの言葉を使うなら、出会えない人たちと話ができる。


肩書きも先入観も取っ払って、思う事をお互い話せるってすごいと思います。

今回のように、ちょっとショックな話も出てきますけどね。

でも、それも今は他ではしない話なのである意味貴重なのかも。


本当にこれを糧にこれからをよくしていきたいですね。

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海外からのご相談もあります。

クラブハウスで洗濯やクリーニングのご相談をみんなで受けています。

いろんなご相談を受けるんですが、中には海外からのご相談もあるんですね。


さすがネット、距離や時間を問いません。

僕らは英語を話せないので、ご相談される方も日本人の方なんですけどね。(笑)



日本と違い、海外でのご相談は少し特殊です。

環境が違うのが1番の問題だったりします。


例えば、ヨーロッパの方だと水が日本と違い硬いですね。

すると日本では普通のことが普通にできない事が起きるわけです。


髪の毛を洗うとバサバサになったり。

日本では考えられないでしょう?

でも、水が硬くなるとこういう現象が起きるんですよ。

これが洗たくにも影響を及ぼします。

汚れ落ちが悪くなるんですね。

下手すれば色が悪くなってくすんでいったり。


実は洗濯機は地域で違うんです。

日本はパルセーターを使って水流を起こして洗濯をします。

アメリカも少し形は違いますが似たような感じでしょうか。

ヨーロッパは縦型では落ちないのでドラム型で上から落として洗う方式を採用しています。

また、日本の洗濯機と違い、基本的にお湯が使えるようになっていたり。

これも水が悪くて汚れが落ちないからあの手この手で落とそうとした結果なんですよね。


ご相談を受けてて、海外のクリーニングのお話を聞くことがあるんですが、まあ結構ひどいんですよね。

お国柄もあるかもしれません、またやはりここでも環境の影響は出ているのかもしれません。


みなさん、信じて欲しいんですけどね、日本のクリーニングって品質が高いんですよ。

染み抜きの技術も高いし。

もちろん海外でも品質の良い国もあります。

でも、全体的な品質を見ると日本はとても優秀。


前にクリーニングの展示会に韓国や中国から仕入れに来てたことがありましてね。

日本のクリーニング技術を求めてその年から何年か海外から来てたのを覚えています。

展示会も日本語以外の表示が出たりね。(笑)



海外に在住の方から、ぜひ日本のクリーニングを海外へ、というお話もされました。

それだけ苦労している、と。

中国とかには行ってるんですけどね、他の国に日本のクリーニングが進出しているという話は聞いたことがありません。

白洋舎あたり、もしかしたら海外でもやっているかも。



日本のクリーニング屋さんが海外に行ったら面白そうだなあ。

染み抜きの技術とか驚かれるんじゃないかなあ、と思います。


忍者抜き!なんて名前つけたら流行ったりして。(笑)


海外のクリーニング事情、もう少し調べてみましょうかねえ。

ご相談に応えたいですしね。


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汚れの落とし方の違いとは?

汚れの落とし方っていくつかやり方があります。

基本的には2種類あるんですね。


一つは化学的な落とし方。

もう一つは物理的な落とし方。


主にこの二つで汚れを落としていくわけです。

電気的な力を借りる時もありますが、まあ今回はひとまず置いておきましょう。



クリーニング屋の僕らはまず物理的な落とし方で綺麗にします。

実は汚れのほとんどが物理的な落とし方で落ちるんですよ。


水につける、揉む、こする。

力を使うわけですね。

さらにクリーニング屋さんの場合は機械や道具を使います。

高い圧力をかけた水を噴霧したり超音波を使ったりするわけです。

全部力技。


洗剤を使わないの?と思いますよね?

これらの作業は全部洗剤を使うのが大前提。

洗剤は物理的に汚れを落とすための手伝いをするものなんですよね。

だから、必要なものなんです。


洗剤はそれ単体では汚れが落ちるまではなかなかいきません。

中に配合されている成分で違いはありますが、主成分である界面活性剤がやっている事って、本来まじわらないものを混じりやすくさせる事なんです。


簡単に言うと、水と油を混ぜることができます。


これによって油汚れが水に溶けるようになり、汚れが落ちる、と言う仕組みなんですね。


一見、化学的な作用に見えるんですが、ちょっと違うのは洗剤をつけただけでは汚れが落ちないんですよ。


これが漂白剤のような科学的な反応で落としているなら、漬け込むだけで汚れが綺麗になるんです。

でも、洗剤の場合は、本来混ぜ合わないものを混ぜ合わしやすくしているだけなので、落とすためには力が必要になります。


揉む、擦るなどの物理的な作用ですね。

これが必要。

洗濯機がなぜ回っているのか?というと洗剤で水に混じりやすくなった汚れを剥がしているからなんですね。


よく押し洗いをするじゃないですか。

あの時も、必ず衣類を軽く押してください、と書いてあると思うんですね。

もし、化学的な作用で落としているなら漬け込むだけで良いはずでしょ?

でも、押してください、ということは弱いながらも力を加えてください、と言ってるんです。

ただ、揉んだり擦ったりすると服が変化してしまうので、一定方向の動きに制限させようと、押してください、と上下の動きだけにしているんですね。


洗剤のつけおき洗いも、その後に濯ぎで洗濯機で回します。

この時に力を使って汚れを落としているわけです。



普通の洗濯は洗剤を使用しながら力で落としているわけですね。



さて、化学的な落とし方。

先ほど少し書きましたけど、漂白剤がこれにあたります。

漂白剤は物理的な力で綺麗にしているのではなく、完全に化学的な作用で落としています。

具体的にいうと、漂白剤が酸化したり還元したりする時の力を使い、色素を壊すんです。

物理的な作用は一切関係ないので、揉んだり擦ったりする必要はありません。

漬け込むだけで効果が出ます。

酵素も同じですね。

こちらも力は必要なくて、漬け込んで時間を置くことで汚れが落ちます。



こんな感じで、汚れの落とし方には違いがあります。


で、クリーニング屋さんってこれらを使い分けているんですね。

汚れの種類、繊維の種類に合わせて使い分けてます。


揉んだり擦ったりしても平気な服を洗う時と、デリケートな服を洗う時では洗い方が変わる理由はまさにこれ。

色移りと泥汚れ、汗汚れの時と使う洗剤が変わるのはこれが理由。


泥汚れに漂白剤を使っても綺麗にならないし、色移りに洗剤を使っても落ち切らないことがあります。


ここを理解していると選択も幅が広がるんですよね。


ただ、消費者の洗濯が難しいのは、洗剤や漂白剤が単体で売られているケースが非常に少ないんですよ。

ほぼ、両者は混ざっていると言ってもいい。

つまり、洗剤だけど漂白剤も配合されていたり。

漂白剤だけど洗剤も配合されていたり。


両方の効果があるんですよね。


洗剤だからつけ置きは意味がない、ということもなく、配合されているものによっては漬け込んで効果のあるものもあるから混乱をしてしまうんです。


僕らクリーニング屋なら中に入っているものの意味がわかるからそれでも良いんだけど。

普通の人は混乱しちゃうだけなんですよね。


消費者の皆さんはプロではないので、綺麗になれば理由なんて知らなくて良い、という方もいらっしゃると思います。

手っ取り早く、やり方だけ教えてくれ、という人も少なからずいます。


教えるのは簡単です。

でも、もしその理由を知っていたら、いつもの洗濯がよりきれいになって、クリーニングに出すのか自分で洗えるのか、の見極めもしやすくなると思います。

日本が洗たく先進国になれるように。

こういう情報が多く発信されるようにしていきたいですねえ。

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必要とされているのは個人店。

洗濯のご相談を受けている時に、なんでそれを自分でやろうとしているのか?気になることがあるんです。


染み抜きや洗濯は全部自分では出来ません。

家庭で出来る限界というものがあります。


洗えない素材だったり。

家では難しいシミだったり。

もっと綺麗にしようとしていたり。


クリーニング屋さんに頼む方がいい、というケースが非常に多いんです。

自分でできることは自分で、というのはわかるんですが、家庭で出来ないことまでやるのはお勧めしません。

いい結果にならないことが多いからです。



クリーニング屋さんに頼んだ方が早いですよ、とお伝えするとこう返ってくることがとても多いんですね。



前に頼んだけど、綺麗にならなかったから自分でやりたい、と。


ほとんどの方がこういうんですよ。

で、次の質問をするとこれまた同じ答えが返ってきます。



どんなクリーニング屋さんに出されましたか?



チェーン店です。



そう、みんなチェーン店にだしておちないといってるんですよね。


クリーニング屋さんならどこに出しても同じ、大丈夫と思っている方が多いのでしょうか?

僕がクリーニング屋さんになってからいろんなクリーニング屋さんがずっと、クリーニングは選んでください、と言ってるんですけど、30年ほど経っても浸透してないようです。


クリーニング屋さんはどこも同じレベルで仕事をしているわけじゃないんですよ。

値段に差があるように、やってることも違うし、方針が違います。


クリーニング屋さんに頼んだ、と言っても目的に合わないクリーニング屋さんに頼めばそりゃ落ちないで返ってくることもあるだろうなあ、と思います。



クリーニング屋さんを選ぶということは、その後の仕上がりの半分以上に関わる大事なことなんですよね。



例えば、服と一言で言ってもいろんな服があります。

ユニクロみたいなファストファッションもあれはハイブランドのような服もある。

両方とも服と言いますよね。

同じ服でも、着ていく場所や着るシーンで皆さん使い分けてると思うんです。


結婚式にユニクロで買った服は着ていかないでしょう?

畑を耕すのにエルメスのスカーフはしていかないでしょう?


いや、もしかしたらしていく大富豪がいるかもしれない、まあそこは一般的な話として。(笑)



クリーニングも同じ感じなんですよ。

看板はクリーニングでも、方針が違うから結果も自ずと変わってきてしまうんですよね。



みなさん、いいクリーニング屋さんがない、知りたい、とおっしゃるんですが特別な技術のあるクリーニング屋さんを探しているわけではないと思うんですよね。

一般的な個人店の技術で十分満足されると思うんですよ。


だって、クリーニングで綺麗にならないと言ってる人達はチェーン店で満足してないんですから。

チェーン店での結果から、クリーニングは全部ダメだ、と思い込んでしまっている人がかなりいらっしゃるんです。

そこがミスマッチの原因かなあ、と思います。


近くにあるんですよ?

歩いて行けない距離かもしれませんけど、別に宅配便を使う距離でもない、普通に車でスーパーに行くくらいの距離でクリーニング屋さん、個人店はあったりするんです。


いろいろお話を伺っていると、皆さんが求めているのは個人店のクリーニングなんだなあ、というのがよくわかります。

それ以外のものは、自分で洗えてしまっている、という事なんですよね。


相談の最後は、お近くのクリーニング屋さんを紹介したり、個人店の探し方を教えたりしています。


今までは、安い、早い、クリーニング屋さんがもてはやされてきましたけど、これからは綺麗になるクリーニング屋さんが本当に必要とされてくる気がしますね。

皆さんのお近くにも必ずあるはずです。

今のうちに探しておきましょう。

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暑い季節がやってきました。

今日は今年一番、辛かった。

湿度が高くて暑かったんですよね。


夕方4時頃にワイシャツのアイロンをかけ始めました。

2時間もやればお釣りが来るくらいの量。

アイロンかけ始めてすぐ気付いたんですよね。


あ、湿気でアイロンかける時間が長くなる、と。


いつも通りにアイロンをかけていると、ワイシャツに若干の湿気が残るんです。

すると、ピシッ!と伸びない。

湿気を最後まで乾き切らせないといけないので、アイロンをかける時間がいつもの倍かかるようになります。


こりゃ、予想より時間がかかるなあ、と思い始めて30分後、今度は異様に汗をかいている事に気づき始めます。


Tシャツがびっしょり。

いよいよこの時期が来たなあ、と思い始めます。


全身、びっしょりになるんですよね。

汗で。

Tシャツだけ濡れるわけではなく、ここまで上半身が濡れれば当然下半身も濡れるわけです。

パンツまで濡れています。



こうなるとさらに手が遅くなるわけです。

こまめに汗を拭かなきゃいけないし、水分補給もしないといけない。

気が付いたらフラフラしてた、なんて事もありますからね。

そうなると復活までに時間がかかりますから、そうならないようにするのが大事になります。


結局今日は2時間で終わる量を、6時間近くかけてアイロンをかけることに。

途中、2回休憩を入れて、水分をきっちりとって。


まだ梅雨は開けていませんけどね。

今年も始まりましたよ、暑い季節が。


いやー、気をつけようっと。

仕事する時は近くに水分を置いて、バスタオルを置いて、首にタオルを巻いて。


完全武装で仕事に臨みます。

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